【書評】NO.142 ミニマリスト しぶさんが書かれた「手ぶらで、生きる」を読みました
本の記録 NO.142
ミニマリストしぶさんが書かれた「手ぶらで、生きる」を読みました。
~見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法~
「手ぶら」ってなに?
そう思いませんか?
ちょっと近所のコンビニに行くくらいなら分かるけど
「生きる」のに「手ぶら」は大丈夫?と。
そう思った私は、まずミニマリストしぶさんの「手ぶら」の定義を知る必要があると思いました。
「手ぶら」=「雑念がない」状態
お金・時間・空間・管理・執着
これら5つの雑念をできるだけ、頭の中で考えないで済む状態が「手ぶら」
例)
①お金...維持費が高いモノ、必要のないブランド品 「お金の不安を感じるもの」
②時間...コーディネートを悩ませる必要以上の服など 「時間泥棒になるもの」
③空間...必要以上に広い家、余分なストックなど 「スペースを奪うもの」
④管理...財布や身分証など、紛失すると困る 「管理能力が強要されるもの」
⑤執着...いらないプレゼント、過去の栄光など 「未来への足かせとなるもの」
不要なものまで「失いたくない」とばかりに握りしめていると、
本来、不安に思う必要がないことにまで思いを馳せる羽目になる。
今まで不安を取り除くために使っていたエネルギーを、
自分がやりたいことに集中させることができるだろう。
「もの」を持つ、持たないではなくて、
「雑念」をもつか、もたないか。
そして、大切な自分のエネルギーをどこで使うか。
ということを、しぶさんはこの本で訴えてくれているのですね。
ミニマリストというと、どうしても
「物を減らす」ことを目標にして、
キレイなお家に住んでる人をイメージしがち。
物の少なさを競ってみたり、お家がどれだけキレイかを羨ましがったり...
それでは、心が自由じゃない。
物質的な物の多さではなく、
どれだけ自由に自分らしく生きているか、心の自由・体の自由が大事なんだ
と気づかされました。
「人生は積み減らしだ」岡本太郎
いろいろなことを経験しつつ、そのうえで必要なものを残していく
消費する側ではなく、生産する側に回る=自分の幸せは自分でつくる
予防にお金をかける=1日1万歩のウォーキング
気分を左右するものは避ける=カフェイン、砂糖、グルテン(小麦)...
モノを買う時に支払っているのは、お金ではなく時間
ウルグアイ ムヒカ元大統領
「これで十分」はけっして妥協ではなく、
自分の人生をコントロールするために必要な物差し
自分がどんな空間で、どんな物に囲まれて、どんな人と付き合っていれば幸せなのかを知ることで、余計な選択肢を増やしたいとは思わなくなる。
私は、モノを減らすことにはだいぶと成功したけれど、
心が自由になっていない。
「4畳半、家賃2万円、冷蔵庫もテレビもテーブルもベッドもない」
著者の家のインパクトが強すぎて、「物の量」にどうしても目が行きがちですが、
生き方、気持ちを自由にする「ミニマリスト」になりたい
そう深く思わされた本でした。