【書評】NO.154 幡野広志さんが書かれた「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。」を読みました
本の記録 NO.154
幡野広志さんが書かれた「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。」を読みました。
以前読んだ「ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために」
こちらは「家族の再構成」が大きなテーマだったように感じましたが、
今回の本は
子育てをしている人も、していない人も
一度立ち止まって「幸せ」や「優しさ」について考えてみることのできる
そんな本です。
本に記載されていることは、
子どもに伝えたいものであると同時に
自身の生き方や考え方の再考も迫られるものになっていて、
深く考えさせられます。
自分が失敗したら助けを求めていいし、人が失敗したら責めてはいけない。
いいところはほめて、だめなところを叱る。
そしてだめなところをだめじゃなくする方法を教えてあげる。
大切な相手をうっぷんを捨てるゴミ箱みたいに扱う人間にしてしまう仕事ってなんなんだろう。
小さなところで選ぶ練習ができていない子どもは、失敗が恐ろしくて自分で判断できない。
「これをやりたい」と思う以前に、「自分で選んで決めて、もし失敗したらどうしよう」と怯えてしまう。
「限られた時間のなかで予算にあった程よいものを的確に選ぶ」というのは大人の合理性
人の目を気にせず、自分の経験をした方がいい、それが自信につながる。
人の目を意識するという癖は、なんて自分を狭くしてしまうことだろう。
「お前には無理だ」という人はみな、できなかった人。
途中でくじけてあきらめた彼らは、若手に「どうせ無理だよ」と言って、あきらめる仲間を増やし、「だめな自分」を肯定したいだけ。
幸せとは、「何の不安もなく、望んだことができていること」
病気も子育ても、幸せのハードルを下げてくれる
【書評】NO.153 中根克明さんが書かれた『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』を読みました
本の記録 NO.153
中根克明さんが書かれた『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』を読みました。
『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」』とは何か?...
結論から言います
「たくさん遊び、本をいっぱい読み、好きなことに熱中すること」
私は、子どもには習い事をさせていません。
周りと比べて焦ることもありますが、
やっぱり、子どもには、
「自由に遊び、好きなことに時間を使ってほしい」
そう思います。
勉強に関しては、
「わからないことがなければいいな。
わからないことがあれば私が教えよう」
くらいに思っています。
読書に関しては、私自身が読書から得られる知識・世界が大好きなので、
子どもを連れて図書館に行ったり、親が本を読む姿を子どもに見せることで、
子どもたちも自然と読書好きに☺
一番大切な読書に関して書かれていることは、本を読んでいただくとして、
(早速、中根さんおススメの本、予約しました!)
それ以外の心にのこった言葉を残します。
【小学校低学年までの家庭学習をどう考えるか】
勉強はさっと集中して終わらせ、 あとはたっぷり遊ぶ
家庭での勉強の習慣をつけるのが、一番の目標
短い時間で、自分から進んで、毎日やるという習慣をつけていく
学校での勉強時間だけでは練習量が不足するもの=計算と漢字
計算と漢字の書き取りドリルをそれぞれ1ページずつなど、
勉強の量は楽にできるくらいに抑えておく
子どもが予想以上に早く勉強を終えてしまったときは、追加しない。
「よかったね。じゃあ、あとはたっぷり遊びなさい」←子どもの努力を認める
勉強は、明るく、楽しくおもしろくやっていく。
「できたところ」をとにかく褒める
頭脳は、明るく褒められることによって活性化して吸収力も増す
【子どもにとって遊びとは】
自由な時間、ゆっくりする時間の中でこそ、子どもは自分の好きなことに集中し、創造性を伸ばす力をつけている。
一見無駄に見えることに熱中しているとき、子どもは集中力や持続力や自主性や思考力を育てている
【本当に地力のある子に育てていくには】
子どもは、未来の準備のために生きているのではなく、
今の幸福を味わうために生きている。
今を幸福に生きることが、子どもにとっても親にとっても一番大事なこと
夜、子どもが布団に入る直前は、それまでにどんなことがあったとしても、気持ちを切り替える決心をして、明るく優しい言葉を子どもにかけてあげること。
「ありがとう。うれしい」という言葉を声に出して言ってみる。
子ども時代のしつけの中で、第一に優先することは、正直に生きること
「下品な言葉を使わない」というのも大切なしつけ
お手伝いで片付け力を
【書評】NO.152 松永暢史さんが書かれた「将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!」を読みました
本の記録 NO.152
松永暢史さんが書かれた「将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!」を読みました。
長男が今春、小学生になりました。
習い事は一切していないのですが、周りは習い事をさせている人が多く、
少し不安になることもあります。
ただ、平日は学童に行かせているので、休みの日くらいは好きに過ごさせてあげたい。
そして、私自身が、幼いころ、学校でとても気を使う分、放課後は一人遊びをする子でした。
「一人時間をもつことで心のバランスを保つ」
これは今も昔も変わりません。
「読書」に関して言えば、私は読書が好きなので、子どもが小さい時から図書館によく行っていました。
生活に本があるのが当たり前で「これ読んで」と自分で本を持ってきます。
何度も同じ本を「読んで」と言ったり、なかなか自分一人で読まないので不安に思う時もありましたが、年長くらいから一人でどんどん本を読み始め、今では
兄弟ともに「図書館が好き」と言い、週末はよく図書館に行きますし、
長男は外出の時はカバンの中に本を1冊持っていくくらいです。
次男は私の影響で「いもとようこさん」が描かれるイラストが大好きです☺
...とこう書くと、どんな本を読んでいるのか気になりますよね。
今は「ほねほねザウルス」と「サバイバルシリーズ」にはまり中☺
大好きなものを読むのが我が家のルールです。
長男が大好きなものを、次男が真似して借りたがるので、次男も「ほねほねザウルス」を借りています。
恐竜好きな次男はイラストを見てご機嫌。
もちろん私が選んだ物語本も少し混ぜておきます。
そうすると、「これ読んで」と持ってきてくれます。
本格的な勉強は子どもが成長してから、10歳を過ぎたくらいで十分
「日本語了解能力」がすべての土台
「日本語了解能力」...日本語を用いて、ものごとを理解し・表現する力
子どもが本を読まなくなる境目は10歳
この年齢までに読書の習慣をつけたい
大人になって成功する人はみな読書家
本との対話によって、自分自身の幅を広げ、思考を深めていく
図書館で本をごそっと借りてくる
「家にたくさんある」状態がいい
子どもの頭を良くする本は、物語本(文学)と知識本の二本柱
【書評】NO.151 水野学さんが書かれた「いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書」を読みました
本の記録 NO.151
水野学さんが書かれた「いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書」を読みました。
タイトルにひかれ借りたこの本。
裏表紙を開け、作者である「水野学さん」はどんな人かと調べてみると、
「クリエイティブディレクター・クリエイティブコンサルタント」とのこと。
私、「クリエィティブ」なことってすごく苦手です。
「デザイン」や「アート」も苦手で...
今までの私だと拒否反応いっぱいで読み始めると思うんですが、
以前に佐藤可士和さんが書かれた「超整理術」を読んだとき、
すっごく興味を惹かれたんです。
自分が良く知っているパッケージやマークがどういった思考や過程でうまれてきたのかが分かるたびにワクワクして
だから、今回も「超整理術」を読んだときのようにワクワクできるかも!
と期待しながら読み進めました。
私の勘は見事に当たりました!
楽しくて仕方ない!!
・茅乃舎
・くまモン
・「TOKYO CHOCOLAT FACTORY」
・相模鉄道
これら誕生の秘話がたくさん書かれています!
では、「段取り」という面では、どう書かれているかというと...
「段取り」とは「ルーティン化する」ということ
早くいい答えを出すには、完成を全力で想像すること。
消費者、お客さんになりきる。
ルーティン化して、自分が決める回数を減らすことで、ほんとうに大切なことに集中できる
=選択肢を減らす 迷う回数を減らす
「すごいこと」を目指さず、淡々と段取りをしていく。
ルーティンでひとつひとつこなしていき、そこから生まれた余裕で、仕事の質を高めていく
センスは、多くの知識をストックし、最適な組み合わせを考えることで生まれ、磨かれていく。
なるべくストレスなく、早く仕事を進めるコツは、
「自分の頭の中に思考を入れておかない」ということ。
段取りをよくする=空白をつくるため
ありったけの想像力・予測力を働かせて、あらゆる準備と段取りを済ませておく。
自分でボール(仕事)を持ち続けるのではなく、パスしたり、ときには捨てたりもする。
「マルチタスクをこなす」というのは、「同時に仕事をこなす」という意味ではなく「ひとつの仕事に集中し、他の仕事に移っていくこと」
クリエィティブなことに関わるお仕事をされている人って、
●〆切などなく、良いデザインやアイディアが出るまで考え続けている
●センスがある
と、どこか自分の仕事とはかけ離れたものと考えていたのですが、そんなことは決してなく、
●仕事をルーティン化して淡々とこなしていく
●締め切りを確実に守る
この中でこそよい仕事ができる
と主張しています。
中でも、
センスは、多くの知識をストックし、最適な組み合わせを考えることで生まれ、磨かれていく。
この言葉が胸に響きました。
最適な組み合わせができる=センス
だとは思うのですが、
私も、お洋服やお家のインテリアなど「好きだけど、うまくいかないもの」に関して知識をストックしていこうと思いました。
次は、水野学さんが書かれた「センスは知識からはじまる」を読みたいです。
【書評】NO.150 箕輪厚介さんが書かれた「死ぬこと以外かすり傷」を読みました
本の記録 NO.150
箕輪厚介さんが書かれた「死ぬこと以外かすり傷」を読みました。
私に勇気をくれる堀江貴文さんや前田裕二さんの本を編集されている方=箕輪さん
ということで、箕輪さんの本を手に取ってみました。
そして、嬉しいことに、私のインスタに「いいね」をくださったことも要因です。
私は、ほとんどテレビを見ないし、ツィッターもしないので知らなかったのですが、
8月11日のツィート
「ねばならない、って過去の人間が作ったものなのに、今の人間がそれに盲目的に従うのはおかしい。真夏にスーツで満員電車通勤とか、ねばならないの奴隷。」
これ炎上したらしいです。
私、思うんです。
日本という社会では、スーツを着なければいけない人も、場面もある。
暑い日に長袖長ズボンで作業をしないといけない人もいる。
家族が命の危機に瀕している時でも、仕事を休むことができない人もいる。
それで満足している、仕方ないと思える人もいれば、
何か違うともがいている人もいる。
その、どうしようもない「もがき」に箕輪さんは問題提起しているんじゃないかと。
「もがき」をなんとかしようと考えている人に勇気を与えようとしてくれているのではないかと思うんです。
個人の発言だから
ピンとこない人、何か違うだろうとモヤモヤする人...
色々な意見が出てくると思う。
だけど、
●スーツを着ている人を馬鹿にしている
●箕輪さんが大金もらっているのも、仕事がうまくいっているのも、そういう仕事(スーツを着て、連休も働いて)している人がいるからこそではないですか?
この2点は違うかなと。
なんで馬鹿にしているという発想になるんだろう。
「問題提起」という発想にはならないのだろうか。
我慢して働いている人がいるから、箕輪さんの仕事がうまくいっている?
それなら逆も然りですよね。
色々な人がいていいと思う。
仕事も、思考も、生活スタイルも。
無理をして頑張っている人が、素敵なわけではないし、
そう思います。
自分の人生において、勇気が出る・幸せになる言葉や考え方を集めていきたい。
何をやりたいか、何をやっているか、
明確に答えられる人間であれ
「消費者が心動かされるストーリーを作る」
「人の感情に対する嗅覚を磨く」...世の中の人が日々、何に涙し、何に悩み、何に歓喜しているか
熱狂し、狂う
その後に、その熱狂が独りよがりのものにならないように、人の感情を丁寧に想像し、自分以外の人にも伝わるようなストーリーに乗せていく
「昨日までできなかったこと」をやる。
その実践を繰り返した先にプロフェッショナルがある。
トップに居続ける人は地味なことを誰よりもやり続けている。
とにかく動く。
そして小さな成功体験を重ねる。
人は全く手の届かないものをほしいとは思えない。
小さくてもできることを繰り返していると、人生をかけて夢中になれることがやがて見つかる。
あなたがやりたくないことは、あなたがやめてもじつは誰も困らないことだ。
明日から何事もなかったかのように世界は続いていく。
しかし、あなたが心の底からやりたいと願うことは、あなたにしかできない素晴らしいことだ。明日からの世界を変える可能性がある。
【書評】NO.149 メンタリストDaiGoさんが書かれた「週40時間の自由をつくる 超時間術」を読みました。
本の記録 NO.149
メンタリストDaiGoさんが書かれた「週40時間の自由をつくる 超時間術」を読みました。
「自分を操る 超集中力」
「人を操る禁断の文章術」
に続き、DaiGoさんが書かれた本を読むのは3冊目!
今回は「時間術」に関する本書を読みました。
・物理的な時間がない
・やるべきことが多い
・忙しい人は仕事ができる
まずは、これら時間にまつわる3つの勘違いを見事に打ち破ってくれます。
正しくは...
・物理的な時間がない
→日本人の労働時間は減り続けている
・やるべきことが多い
→「やるべきこと」があればあるほど退屈をまぎらわすことができ、
大きな安心感を抱くことができる→自分自身が招いた災害かもしれない
・忙しい人は仕事ができる
→忙しい人ほど脳の機能が低下し生産性が落ちている
では、こうした
間違った時間感覚を正すためにはどうしたら良いのか
一般的によく言われる
・ToDoリスト
・資料フォーマットの統一
などの「時間術」は対処療法であり、
・時間不足がただの錯覚であると気づくこと
・日常のプレッシャーが生み出す不安やストレスをうまく処理すること
によって、「時間不足」をもたらす本当の原因を叩こう
とDaiGoさんは本書を通じて伝えています。
しかし、なんせその1歩が難しい。
目の前にたくさんの「しなければいけないこと」が書かれた付箋があり、
締め切り間近の書類が山積みにされている。
私あての電話がかかってくる一方で、メールの返信もしないといけない。
「今、この状況をなんとかしてほしい!!」
「全ての仕事を終わらせてしまいたい!!」
と叫びそうになる自分がいる。
だけど、こんな時こそ深呼吸
確かに「忙しい」が口癖で目の前の本当にやるべきことに集中できていない。
なんとかしたいと書類や付箋を無意味に片付け(移動し)てみたり...
「1つのことを自分で背負いすぎていないか」
「1つのことに時間をかけすぎていないか」
と思考を巡らせてみたり...(今更;)
結局、1つ1つのことを俯瞰したり、精査したりする前に
なんとなく「取りかかってしまっている」のではないか。
すぐには、無理かもしれない。
だけど、ゆがんでしまった「時間感覚」をなんとか正していきたい。
ー時間感覚を正す7つのフィックスー
①ゴールコンフリクトを正す
②時間汚染を防ぐ
③呼吸を変える
④リフレーミング
⑤親切
⑥スモールゴール
⑦自然
ー数秒から数分で取り組めるストレス対策ー
・楽しい記憶を思い出す
・休暇の計画を立てる
・慈悲のプラクティス
脳は少しの変化でもパニックを起こす繊細な器官
作業の時間・切り替えのタイミングは事前に決めておく
時間不足を生み出す最大の要因は不安とストレス
「究極の成功とは、自分のやりたいことをするための時間を自分に与えることである。」 レオタイン・プライス
【書評】NO.148 京大卒・元「日本一のニート」Phaさんが書かれた「しないことリスト」を読みました
本の記録 NO.148
京大卒・元「日本一のニート」Phaさんが書かれた「しないことリスト」を読みました。
「to doリスト」
「したいことリスト」
私の場合、仕事や日常を回していくために「to do リスト」は欠かせません。
また、情報が溢れる現代、否が応でも、見てみたいこと・経験したいこと・食べてみたいもの...etcが増え「したいことリスト」も増えていく。
そんな日々にあって「しないことリスト」
これは、おもしろいと読んでみました。
この本は
第1章:「所有しないリスト」
第2章:「努力しないリスト」
第3章:「自分のせいにしないリスト」
第4章:「期待しないリスト」
で構成されており、合計36個の「しないことリスト」が書かれています。
ーはじめにー
他人や世間の評価で行動を決めるのではなく、自分なりの価値観を持つこと
他人や世間のペースに無理についていこうとせず、自分のペースを把握すること
ー第1章:所有しないリストー
新しいものを手に入れるために、古いものをどんどん手放していこう
何か、新しいことを始めるとき、
「自分のやりたいことを自分のペースでやる」
「ゆるく外に開いておく」
身の周りをスッキリさせるためには、まず心の中をスッキリさせる
ー第2章:努力しないリストー
「だるいな」「なんかやる気しないな」→方向性とかペース配分とか何かが少しうまくいっていない
ときどき風邪のような軽い病気にかかることで体の疲れやゆがみを発散
どんな場所でも長期的に生き残るのは、「自分のイヤじゃないことを、自分に無理のないペースでやっている人」
人間が変わる方法は3つ
①時間配分を変える
②住む場所を変える
③付き合う人を変える
ー第3章:自分のせいにしないリストー
「努力をできる」という能力も恵まれた環境の産物だ ジョン・ロールズ
ー第4章:期待しないリストー
自ら背負った「やらなきゃいけないこと」に追われるのではなくて、「別にやらなくてもいいけど自然と自発的にやりたいと思えること」を持つ
共感できる部分、私にはできないなと感じた部分、たくさんあるけれど
この本を読んで改めて考えたこと。
それは...
「しないこと」の反対は、「すること」であって、
そこには「しなければいけないこと」も「したいこと」も含まれる。
意識しないと、それらは増えていく一方だけれど、
「しないこと」を意識し始めたときに初めてそれらが厳選される。
自分自身と向き合って、本当に「しなけらばいけないのか」「したいのか」考える時間をもつことさえ忘れていた。
頭も心もシンプルに生きていきたい。