【書評】NO.151 水野学さんが書かれた「いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書」を読みました
本の記録 NO.151
水野学さんが書かれた「いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書」を読みました。
タイトルにひかれ借りたこの本。
裏表紙を開け、作者である「水野学さん」はどんな人かと調べてみると、
「クリエイティブディレクター・クリエイティブコンサルタント」とのこと。
私、「クリエィティブ」なことってすごく苦手です。
「デザイン」や「アート」も苦手で...
今までの私だと拒否反応いっぱいで読み始めると思うんですが、
以前に佐藤可士和さんが書かれた「超整理術」を読んだとき、
すっごく興味を惹かれたんです。
自分が良く知っているパッケージやマークがどういった思考や過程でうまれてきたのかが分かるたびにワクワクして
だから、今回も「超整理術」を読んだときのようにワクワクできるかも!
と期待しながら読み進めました。
私の勘は見事に当たりました!
楽しくて仕方ない!!
・茅乃舎
・くまモン
・「TOKYO CHOCOLAT FACTORY」
・相模鉄道
これら誕生の秘話がたくさん書かれています!
では、「段取り」という面では、どう書かれているかというと...
「段取り」とは「ルーティン化する」ということ
早くいい答えを出すには、完成を全力で想像すること。
消費者、お客さんになりきる。
ルーティン化して、自分が決める回数を減らすことで、ほんとうに大切なことに集中できる
=選択肢を減らす 迷う回数を減らす
「すごいこと」を目指さず、淡々と段取りをしていく。
ルーティンでひとつひとつこなしていき、そこから生まれた余裕で、仕事の質を高めていく
センスは、多くの知識をストックし、最適な組み合わせを考えることで生まれ、磨かれていく。
なるべくストレスなく、早く仕事を進めるコツは、
「自分の頭の中に思考を入れておかない」ということ。
段取りをよくする=空白をつくるため
ありったけの想像力・予測力を働かせて、あらゆる準備と段取りを済ませておく。
自分でボール(仕事)を持ち続けるのではなく、パスしたり、ときには捨てたりもする。
「マルチタスクをこなす」というのは、「同時に仕事をこなす」という意味ではなく「ひとつの仕事に集中し、他の仕事に移っていくこと」
クリエィティブなことに関わるお仕事をされている人って、
●〆切などなく、良いデザインやアイディアが出るまで考え続けている
●センスがある
と、どこか自分の仕事とはかけ離れたものと考えていたのですが、そんなことは決してなく、
●仕事をルーティン化して淡々とこなしていく
●締め切りを確実に守る
この中でこそよい仕事ができる
と主張しています。
中でも、
センスは、多くの知識をストックし、最適な組み合わせを考えることで生まれ、磨かれていく。
この言葉が胸に響きました。
最適な組み合わせができる=センス
だとは思うのですが、
私も、お洋服やお家のインテリアなど「好きだけど、うまくいかないもの」に関して知識をストックしていこうと思いました。
次は、水野学さんが書かれた「センスは知識からはじまる」を読みたいです。