【書評】NO.97 菅原洋平さんが書かれた「すぐやる!」を読みました
本の記録NO.97
菅原洋平さんが書かれた「すぐやる!」を読みました。
本の記録
作業療法士である菅原さんが脳を「すぐやる」モードに仕向けていく方法を伝授。
本書は脳を「すぐやらない」「できない」状態にしないことが目的です。
起床から4時間後、1日でもっとも「頭がいい時間帯」
この時間帯に頭がスッキリ冴えているか。
もし、そうでなければ睡眠不足。
この状態では「すくやるモード」の働きかけも効果が出にくい。
起床からおよそ6時間後に、1〜30分間、目を閉じる。
眠くない時間帯に一度、脳に休憩を取らせる。
脳は視覚を遮断しないと休憩できない。
私たちが何か見たときには、いつも、脳内では「やるかやらないか」「手を伸ばすか伸ばさないか」というせめぎ合いが起こっている。
→脳のエネルギーの無駄使い=余計なものは見ない。
余計なものは見ない。
すぐやるためには、これを徹底するしかない。
そのコツは「使ったものは、もとの場所に戻すこと」
あれもこれもテーブルにのせない。
よけいなものが見えなくなるだけで、脳はやるべき作業を確実に成しとげていくことができる。
脳が「次の行動」を予測できるところまでは「前の行動」を途切れさせずに連続させる。
会議の終わりが作業の区切りなのではなく、資料をファイルにとじる、議事録をつける、など次の作業が始まったところを作業の区切りとして脳に植え付ける。
「いつも最悪」と感じているときは、本当に最悪なわけではありません。今の自分と過去の自分を対比できていない。
私たちは体調が悪くなったり損をしたことには敏感に気づきます。しかし反対に状況が良くなると、悪かったときのことを忘れてしまう。
レベルの高い集団に身を置くことで、自分のレベルが上がる
「最近、何かと先延ばしになっているな」と感じるようなときには、あえて「脳に見せない」選択をすることが必要=SNSはわざ言語。
他人の「できた」という「わざ言語」に触れていると、周囲から「できた感じ」を突きつけられるので、それができていない自分は、どんどん動けなくなる
やらなかったことではなく、少しでも実行できたことを言葉にする。
自分の脳にどの言葉を聞かせたいのを考え、発言を変えてみる。
触覚は五感で唯一ブロックできない。
触覚からたくさんの情報が得られると、すぐにやれるようになる。触覚が豊かになると、実際に体が動きやすくなる。
「何も考えずにできること」は極力毎日同じルーチンにすること。
「やらなくても困らないこと」はあえてやらずに済ませること。
「やるべきこと」にしっかり注力するためには、この省エネ戦略が不可欠です。
「すぐやる」状態に脳を保つために、日常の生活を限りなくルーチンにして、筋肉が脳に新しい情報を届けないでも済むようにしてあげる。
必要以上に求め続けることで、かえって脳が疲弊してしまうのです。
周囲の情報に振り回されないためにも、「日常の何気ないところはルーチン化する」と決めてみること。
そうすることで、本当に大事なことを「すぐやる」エネルギーを脳が持ちつづけることができる。
自分を否定する前に、自分が無意識に出している「脳への司令」を見直してください。
脳が「正しい指令」を発した瞬間から、あなたの「行動」は変わり始めます。
「行動」が変わることで、あなたは自分自身の人生の限られた時間を、より充実させることができるでしょう。
「すぐやる、やらない」は性格ややる気ではない、と、とても心強い言葉から始まります。
「SNSはわざ言語」という文章には驚かされました。
確かに、しなくてはいけないことができなくて、気持ちを切り替えようと見たインスタグラム。
10分でやめるはずが、どんどん見続けて、気づけばなぜか気持ちが重くなり余計に動くことができない。
こんな経験1度や2度ではありません。
時間ばかりが経ち、結局、モノの見直しも掃除も、父のこれからの介護計画も、あれもこれもとしなきゃいけなかったのに…
と後悔。
それが脳の仕組みや性質と関係していたなんて思いもしませんでした。
できていない時こそSNS遮断
そして、自分自身にも、「あれもこれもできていない!」と脳に聞かせるのではなくて、「今日はあれができた、これができた」と脳に聞かせたい言葉を聞かせることを意識していきたいです。
また、「「快適さ」や「心地よさ」を目指したアイディアを試すことも脳の過労につながる。」という文書にも驚かされました。
いつも通りが省エネ戦略だそうです。
私もあまりこだわらないことはルーチン化したいです。
本当に「必要なこと」に「必要なエネルギー」を注ぐことのできるよう、心も体も生活もシンプルに。
これが私の理想です。