【書評】NO.108 木村泰子さんが書かれた 学び合いと育ち合いを見届けた3290日 「「みんなの学校」が教えてくれたこと」を読みました
本の記録NO.108
木村泰子さんが書かれた「「みんなの学校」が教えてくれたこと」を読みました。
【読書ノートに残した言葉】
10年後の世の中がどうなっているのかを想定して、
学校づくりをしよう
「こうしたら、こうなるかもよ」と事実だけを意見として伝える、
大人が勝手にジャッジしない
大空小学校が大切にしている「四つの力」
⚫︎人を大切にする力
⚫︎自分の考えをもつ力
⚫︎自分を表現する力
⚫︎チャレンジする力
「たった一つの約束」
自分がされていやなことは、人にしない・言わない
「この人は自分を裏切らない」と思える大人にしか、
子どもは本当のことを言わない
その子が「その子らしく」いられることを、まず優先順位の一番に置いて学校づくりをしてきました。
「その子らしさの質を上げよう」と。
それは、「その子の現状のままでいい」というのではありません。「その子のありのままの質を上げよう」ということです。
その質を上げるのは、子ども同士の学び合いです。
大人がその子の可能性を知らないのに、可能性がないと決めつけてしまっている。
自閉とか、障がいといった「くくり」の名前で呼ばれ、ほかの子とは違うとされる「枠」に入れられてはいないでしょうか。
【本の感想】
少し前、「みんなの学校 」の上映会に行ってきました。
出演されていた、その当時の大空小学校の初代校長、木村泰子さんの言葉・行動に強く感動したので、もっと彼女のことを知りたくてこの本を借りました。
学校現場と家庭教育では、当てはまること、当てはまらないこと、たくさんあると思いますが、「その子らしさの質を上げよう」という視点は私も大切にしたいと思いました。
我が家の長男は、幼いころから繊細で引っ込み思案な性格で、私はなんとかそれを直したいと一生懸命になっていた時期がありました。
子どもは無邪気に積極的に物事に取り組む方が良い
という考えが私自身にありました。
しかし、長男の
●1つのことに一生懸命に取り組む姿勢
●慎重に物事に取り組む姿勢
を見るにつれ、「あれ?これってすごい力やん!」
と思いなおすことができたのです。
子どもの姿に親が教えられた瞬間でした。
子どもはもちろんのこと、子どもだけでなく、大人も自分自身を別人格に育てられようとしたり、今の人格を否定されたりしたらそれは本当に苦しいことです。
そんな子育てを私はしようとしていました。
だけど、そうではなく、それぞれの子どもが持っている力そのものを伸ばしていく、
そんな関わり方をこれからもしていきたいなと思いました。