【書評】NO.40「持たないという幸せ」を読みました
本の記録NO.40
枡野俊明さんが書かれた「持たないという幸せ」を読みました。
この本を選んだ理由
モノを持つ、持たない
どの選択肢を選ぶにしても、「幸せに生きたい」という願いはいっしょだと思うんです。
そんな中で、私は「持たない幸せ」を選ぼうとしています。
そこで、この本を選びました。
本の感想
思いどおりにならないことを悩み、苦しみを増幅させるのではなく、
”今、自分ができること” に目を、心を、転じることです。
どんな状況にあったとしても、できることは、必ず、あります。
曹洞宗徳雄山建功寺の住職であられる枡野俊明さん。
「思い通りにならないことをあれこれ考える」、「できるはずがないことをしようとする」
そんなところに悩みが苦しみが生まれると書かれています。
「今、自分ができることを精一杯する」「やるべきことをやるべきときにやる」
それでも、どうにもならないことは「放っておく」
私は、色々考えてバタバタしてしまうけど、やるべきことを精一杯やったなら
あとは放っておく、なんとかなる、
そんな風に自分の気持ちを軽くする心の持ち方を覚えておきたいと思いました。
誰かと比べて自分の立ち位置を確認したとして、何か意味があるのでしょうか。
「劣っている」自分、あるいは「すぐれている」自分を感じようと感じまいと、自分自身は少しも変わるところがないのです。
劣っている自分も、すぐれている自分も、比べることがもたらす「妄想」です。
そのときどきの自分が絶対なのです。
人と比べてしまう・人の目が気になる私としては少々胸が痛い言葉です。
「人と比べても何も変わることがない」
この言葉、救われました。
人と比べても、私は私、何も変わっていない。
そうであるならば、わざわざ人と比べて落ち込むことはないんですよね。
「人と比べる自分自身」を手放していきたいです。
断捨離とは、もともとヨガの行法である「断行」「捨行」「離行」という考え方をもとにして生まれた言葉
断はいらないモノを断つこと
捨はいらないモノを捨てること
離はモノへの執着から離れること
「断捨離」そんな意味があったんですね。
いらないモノを「断つ」、「捨てる」
ここまでかと思っていました。
「モノへの執着から離れること」
この行為が難しいですね。モノへの執着からはなかなか離れられない。
情報過多なこの時代、欲しいモノが溢れています。
正しいふるまいを心がける、
ふるまいを整えることで、心も整っていく。
私は、2019年の目標の1つを
「ていねいで美しい所作」 としています。
忙しさにかまけて、つい所作が雑で荒くなりがちで、自分自身反省することが多かったからです。
何より所作が美しい人に出会ったことが大きかったのかもしれません。
2018年4月に異動になりまして環境が新しく変わったのですが、
そこにいたAさんの所作がなんとも美しく。
立ち振る舞い、言葉づかい、仕草...etc
とても素敵なんです。魅了されました。
また、どんな仕事もイやな顔一つせず引き受けられ、悠々と仕事をこなしている。
私は、Aさんのように、ヒールの靴や、スカート、巻き髪なんかはもちろんできやしませんが;
その他の部分は十分に真似ができると思うのです。
「ゆっくりていねいに」
と自分に声をかけながら、正しく美しい所作を心がけています。
人生を生ききったという心
やるべきことをやりきったという心
それが最期に充実感、満足感、そして幸福感をもたらすのです。
人は最期を迎える時に
「もっと自分らしく生きればよかった」
「あんなにガムシャラに働かなくてもよかった」
「言いたいことははっきりと言えばよかった」
「もっと友だちと連絡をとればよかった」
「もっと自分の幸せを追求すればよかった」
と思うことが多いようです。
人生の最期は
「人生幸せだったな」「ありがとう」
と思いながら迎えるのが私の理想です。
そのためにも、「今」を大切に、楽しみながら生きていきたいです。
削ぎ落せるモノは、削ぎ落す、持たない。
ひとつ削ぎ落せば、心は少し自由に、軽やかになります。
ひとつ持たなければ、その自由さ、軽やかさが、また少し増すのです。
モノも心も少しずつ手放していく
私は考えすぎると「あれもできていない」「これもできていない」と自分を追い込む心のクセがあるので、
ひとつ削ぎ落すたびに、ひとつ手放すたびに、自分自身を褒めながら自分自身を変えていきたいです。
自己嫌悪も、自己卑下も、早々に手放してしまいましょう。
なりたい自分、目標となる自分像を明確にしておくことも大事
自己嫌悪や自己卑下は自分の中の「嫌な部分」「足りない部分」しか見ていない。
なりたい自分、目標となる自分を考えている時は、心が前を向いていて、自分自身笑顔になる。
反省や後悔は必要だけれど、前を向いて進んでいけるように心の持ち方を考え直していきたい。
これから
モノだけでなく、心のありかたや、生き方も必要のないモノは手放していこう、持たないで生きていこう
と呼びかけてくださっているような本です。
片付けを通して自分の生活や人生を見直したかった私には、どの言葉もすっと入ってきました。