【書評】NO.70「おうちでできるシュタイナーの子育て」を読みました
本の記録NO.70
「おうちでできるシュタイナーの子育て」を読みました。
本の感想
「自由への教育」と呼ばれているシュタイナー教育。
ここでの「自由」とは、世のなかの動きに惑わされるとこなく、自分で考え、行動できるという意味での「自由」です。
この本はインタビューから始まり、暮らしや手仕事、部屋づくりなどの観点からシュタイナー教育を説明し、おうちでおこなえるシュタイナー教育を紹介してくれています。
〜子どもの育ちとからだのこと〜
乳児期のからだの発達
・脳の発達期(0〜2歳)
・胴体の発達期(2〜4歳)
・手足の発達期(5〜7歳)
子どもは発熱を通して、
自分の個性や人生の役割にふさわしい「自分のからだ」を完成させていく
〜子どもを知る、わたしを知る〜
ひとは7年のリズムで成長する
子育て期はあらゆることを至近距離で見がち。
ものごとを「はなして」みることも大切。
何よりも重要なのは、あらゆることにバランスをとっていくためにも、自分が自分に立ち返ることのできる時空間、立ち返ることのできるものをもつこと。
そうやって、まず自分自身をしっかり抱きとめ自分を保つことができると、子どもを受け止める力が生まれてくる。
〜子どもとの暮らし〜
おうちづくりの4つの法則
「物質の環境」「生命の環境」「こころの環境」「精神の環境」をととのえること。
毎日の生活に「ひと呼吸」を確保
大人は「自分育て」を忘れずに。
「3歳未満の子どもの教育に必要なのは、大人自身の自己教育である」
みんなが、ここにいたいと思えるように
生活のリズムを大切に。
リズムは安心感をもたらします。
逆にリズムがないと、すべてが混沌とします。
初めて知ったシュタイナー教育
子どもの成長に関する項目は勉強になりました。
「からだの成長」や、「7年のリズムでの成長」に関する記事を読むことで、改めて子どもや自分自身を客観的に見ることができたような気がします。
また、長男や次男の言動を久しぶりにゆっくり観察した気がします。
子育ては初めての連続で模範解答がなく、試行錯誤の日々。
自分の未熟さに気づかされる存在でもあります。
だけど、子どもが時に見せてくれる「強さ」だったり「優しさ」だったり「成長」に、癒されるとともに、自分の子育ては間違っていなかったんだと安心もできる。
その子に合わせて、その成長を「よいしょ」と支えてあげるのが親の役目
本の中にあった一文です。
優しく、ときに厳しく寄り添いながら子どもたちの成長を見守りたい、そして、子どもとともに自分も成長していきたいと思わせてくれた本でした。