ほんのむし

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【書評】NO.118 杉山登志郎さんが書かれた「子育てで一番大切なこと 愛着形成と発達障害」を読みました。

本の記録NO.117

杉山登志郎さんが書かれた「子育てで一番大切なこと 愛着形成と発達障害」を読みました。

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【読書ノートに残した言葉】

 

子育ての基本キーワードは「安心」

 

愛着が形成されるに従って、
養育者のイメージが子どもの意識の中に内在化

 

子ども虐待による愛着障害を第4の発達障害

 

子ども虐待の後遺症で、脳の働きや形に変化が起きる
◎厳しい体罰前頭前野が萎縮
◎暴言で聴覚野が変形
◎親のDVを見聞きすると視覚野が縮小
複雑性PTSD

 

短い睡眠で生活するというのは、例えばサバンナとか、危険な中で過ごしている時の状況と同じ。

だから、子どもにはそれだけで、安心と真逆の生理的な状況が生まれてくる。

つまり緊張が切れないからイライラしやすくなる。

 

4つの養生訓
◎早寝早起き
◎栄養バランスが良い規則正しい食事
◎適度な運動
◎適度な情報制限

 

子どもの褒め方

…叱る回数と褒める回数を比較した時に褒める方を多くなるようにする。

 

 

【本の感想】

 

児童精神科医の立場から子育てについて書かれた本です。

副題は〜愛着障害発達障害

 


「子ども虐待による愛着障害を第4の発達障害
という考え方は賛否両論あるみたいですが、

私としてはとても関心があるテーマでもっと学んでみたいと思いました。

 

子ども虐待のニュースが取り上げられるたび、胸が痛みます。

 

子どもたちは、なんのために産まれてきたのか

子どもたちは、生きてきた短い人生の中で幸せと思うことがあったのだろうか...

と。

 

しかし、私も6歳と3歳の子どもの母。

子どもに対して苛立ったこと、思い通りにいかず泣いたこともたくさんあります。

 

特に長男の子育ては辛かった。

 

母乳育児推奨の産院で出産したので、母乳がなかなか出ないなかでも、ミルクを足すことを良しとされず、私はほとんど眠れませんでした。

 

その時に言われた

「この子は大きいから(3666gで出産)、おっぱいがたくさん出ないと足りてないのよね」

という一言が長い間、私を苦しめます。

 

家に戻っても、泣くたびに「この子は母乳が足りてないから泣くんだ」と自分を責め、ずっと授乳していた気がします。

今、思えば、授乳以外に泣いていたこともたくさんあると思う。

 

だけど、泣く=母乳が足りてない

という構図が頭から離れない。

 

それに、なかなか眠らない子で、背中スイッチ&寝かしつけに何時間もかかることも...

 

離乳食が始まれば、全く食べず、

保育園へ入れば、全く話さず...

 

もうここに書ききれません!!

 

だけど、そんな長男も小学1年生。

 

色々あったけど、なんとか育っています。

私もなんとか子育てしています。

 

子育ては辛いこともたくさんある。

だからこそ、苦しんでいる人もいると思う。

 

でも、かけがえなのない命は奪ってはいけない。

言うのは簡単です。

 

実際に、子ども虐待を防ぐために私ができることは何か。

学ぶこと

学んで知識を広めること。

動くこと。